1. 季節のご挨拶・ホームページ開設のお知らせ
皆さま、こんにちは。
猛暑が続き、工場や現場でも冷房負荷が大きくなる季節になりました。
こうしたエネルギーコストの高騰は、プラスチック製造やリサイクルの現場にも直結する課題です。
このたび、ノーブルテクノラボの公式ホームページを2025年7月30日に公開いたしました。
プラスチック業界と再生可能エネルギー領域で長年培った経験を活かし、中小企業・自治体・研究機関の皆さまの技術・経営課題を解決するコンサルティングを提供してまいります。
今後は、このブログを通じて 業界トレンド・技術解説・成功事例 を毎月2回発信し、皆さまのビジネスの一助となる情報をお届けします。
2. 最新動向:トランプ関税がプラスチック業界に与える影響
7月の米国大統領選挙を経て再登場した「トランプ関税」が、早くも国際貿易や素材価格に影響を及ぼし始めています。
- 輸入プラスチック原料への追加関税:特に中国・ASEAN諸国からの樹脂輸入品に10〜20%の上乗せ関税が検討されており、日本の商社経由で輸入していた再生樹脂やコンパウンド品の価格上昇が避けられない状況です。
- リサイクル材需要の変化:価格上昇により、国内リサイクル材への回帰・安定供給への期待が高まる一方、品質・PL対応など技術課題の解決が急務となっています。
ノーブルテクノラボでは、この国際情勢変化を踏まえ、
- 国内リサイクル材の活用提案
- サプライチェーンのリスク分散
- 関税影響を踏まえたコスト試算・対策提案
といったコンサルティングを提供しています。
3. コンサル視点:バイオマスプラスチック・生分解性樹脂の動向
一方、バイオマスプラスチックや生分解性樹脂の分野でも動きが活発化しています。
- 欧州では RED-III指令、日本では プラスチック資源循環促進法 の改正が進み、食品容器やカトラリーへの生分解性素材の導入要請が加速。
- 2025年後半からは、輸出向け製品における欧州規格(EN13432)や米国ASTM D6400対応 が求められ、日本メーカーにも対応が迫られています。
特に注目されるのは、PLA(ポリ乳酸)やPBS(ポリブチレンサクシネート)にGF(ガラス繊維)やバイオフィラーを複合化した高機能グレード。
- 高強度・耐熱化しながらも堆肥化可能な特性を持ち、自動車部品や耐熱容器への応用が始まりつつあります。
ノーブルテクノラボでは、
- 材料選定・LCA(ライフサイクルアセスメント)試算
- 生分解性樹脂の製品設計・試作サポート
- 国内外認証取得支援(OK compost、JIS K6953など)
までワンストップで支援可能です。
4. まとめと次回予告
2025年後半は、国際貿易環境と環境規制の双方で大きな変革期を迎えます。
**「原料調達の安定化」「環境対応素材の導入」「コスト最適化」**は、すべて同時進行で進めるべき重要テーマです。
次回(8月後半)は、
「夏の展示会報告:トランプ関税と再生可能エネルギー、酷暑の季節の太陽光発電について考える」
をお届けします。ぜひご期待ください。