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「9月の展示会シーズン到来!食品容器リサイクルとバイオマス熱利用の最新動向」

1. 季節の挨拶・展示会開催のお知らせ

皆さま、こんにちは。
残暑が続く中、秋の気配が少しずつ感じられる季節となりました。
プラスチック・エネルギー業界にとって、9月は展示会シーズンの幕開けです。

ノーブルテクノラボでも、最新技術動向の把握とネットワーク構築を目的に、以下の展示会に注目しています。

  • ユアサ商事グランドフェア(中部)
     開催日:9月4日(木)~5日(金)
     会場:ボートメッセなごや
  • ユアサ商事グランドフェア(九州)
     開催日:9月11日(木)~12日(金)
     会場:マリンメッセ福岡
  • ユアサ商事グランドフェア(関西)
     開催日:9月18日(木)~19日(金)
     会場:インテックス大阪

これらの展示会は、工作機械・環境機器・再生可能エネルギー関連設備など幅広い分野が一堂に集まる総合イベントです。特に今年は、循環型プラスチック・バイオマス利用技術が注目テーマとなっています。


2. 最新動向:食品容器リサイクル技術の進展

食品容器のリサイクルは、ここ数年で大きな進化を遂げています。

  • PETトレー・カップの水平リサイクル(Tray to Tray)
     高品質なリサイクルPETを再び食品容器として使用する技術が実用化。欧州では既に市場展開、日本でも大手コンビニ・スーパーが導入加速中。
  • 多層フィルム・異種素材容器の分別技術
     光学センサー・AIを活用した選別ラインの進歩により、従来困難だったPP/PE複合容器や印刷フィルムの分離精度が向上。
  • 化学リサイクルの実用化
     解重合(デポリ)技術を用いてPETやナイロンをモノマーまで戻し、再び食品接触材料として使用可能なレベルに。

これらの動きは、プラスチック資源循環促進法の後押しもあり、今後2~3年で急速に普及が進むと見られています。


3. コンサル視点:バイオマス熱利用の最新事例

再生可能エネルギーの中でも、バイオマス熱利用は「電力ではなく熱エネルギー」に焦点を当てた新しい取り組みが拡がっています。

  • 温浴施設での木質チップボイラー導入
     地方温泉地で、灯油から木質バイオマスへの転換が進行。CO₂削減と燃料コスト低減を同時に実現。
  • 農産加工工場の吸収式冷温水機との連携
     夏場の冷房用エネルギーを木質ボイラーで賄う事例が増加。冷温熱併用による年間稼働率向上がカギ。
  • もみ殻炭化と農地還元の複合モデル
     炭化装置で熱利用とバイオ炭生産を両立し、農業の土壌改良とカーボンクレジット収益化を実現。

ノーブルテクノラボでは、地域資源評価→設備選定→補助金活用→事業スキーム設計まで一貫した支援が可能です。


4. まとめと次回予告

食品容器リサイクルとバイオマス熱利用は、“カーボンニュートラル”実現の両輪となる分野です。
展示会で得られる最新情報を、今後のブログでも随時共有してまいります。

次回(9月後半)は、
「秋の補助金活用最新情報と地域バイオマス熱事業の収益モデル」
を取り上げる予定です。ぜひご覧ください。


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