④お魚養殖

お魚養殖と再生可能エネルギーの融合を目指して

氷見スマートアクアテック株式会社 小窪工場を訪問

NPO法人農都会議では、再生可能エネルギーの新たな活用分野として注目される「陸上養殖」との連携可能性を探るため、富山県氷見市にある氷見スマートアクアテック株式会社 小窪工場を訪問しました。
当日は、代表理事・山本登をはじめ、森のエネルギー研究所、ソーラーワールド株式会社、農都会議役員が参加し、飛騨海洋科学研究所の深田哲司社長、氷見スマートアクアテック工場長・竹内晃一氏のご案内のもと、トラフグ陸上養殖施設を見学しました。
氷見スマートアクアテックは、閉鎖循環式陸上養殖システムを活用し、地域活性化と持続可能な水産業を目指す地方創生プロジェクトです。高度な水質管理と温度管理により、高品質なトラフグの安定生産に取り組んでいます。

今回の訪問では、養殖施設で使用される空調・温度管理設備のエネルギーを、バイオマスボイラー、太陽光発電、ヒートポンプなどの再生可能エネルギーと組み合わせることで、省エネルギー化・脱炭素化を図る可能性について意見交換を行いました。
見学後の意見交換では、深田社長から今後の事業拡大構想についても紹介があり、新たな養殖施設の整備に合わせて再生可能エネルギーを導入することは、事業性・環境性の両面で大きな可能性があるとの認識を共有しました。
今後は、農都会議から具体的な提案を取りまとめ、お盆明けを目途に提案書を提出する予定です。

陸上養殖は、日本政府が成長産業として期待を寄せる分野の一つであり、今後はエネルギーコストの低減と脱炭素化が競争力向上の重要な鍵となります。農都会議では、バイオマス熱利用をはじめとする再生可能エネルギーの導入を通じて、水産業と地域創生を支える新たなモデルづくりに積極的に取り組んでまいります。

代表理事の一言

今回の視察を通じて改めて感じたことは、「お魚養殖」と「再生可能エネルギー」の融合には、日本の地域社会を大きく変える可能性が秘められているということです。陸上養殖は食料安全保障や地方創生の観点から今後ますます重要な産業になりますが、その一方で電力や熱エネルギーのコストが経営を左右する大きな課題でもあります。

農都会議はこれまで、木質バイオマス熱利用をはじめ、地域資源を活用した再生可能エネルギーの普及に取り組んできました。今回の訪問は、その知見を新たな産業分野へ展開する第一歩であり、地域資源・地域産業・地域エネルギーを結び付ける新しいモデルづくりへの挑戦でもあります。

脱炭素社会の実現は、環境対策だけではなく、地域経済を活性化し、新しい産業を育てる絶好の機会です。農都会議は今後も、多様な企業や研究機関、自治体との連携を深めながら、実証から社会実装へと歩みを進め、日本各地へ展開できる成功モデルの創出に取り組んでまいります。

NPO法人農都会議 代表理事 山本 登

TOP