近年、バイオマスプラスチック・生分解性樹脂市場は「環境対応材料」として期待されながらも、市場での本格普及は依然として限定的である。
特に価格競争力、用途制約、回収・分解インフラ不足、そして“本当に環境負荷低減につながるのか”という実効性への疑問が、需要拡大の壁となっている。
実際に、三菱ケミカルはタイ企業とのPBS系生分解性樹脂事業からの撤退を決定し、採算性の厳しさが改めて浮き彫りとなった。
一方で、欧州を中心に規制強化やESG投資は継続しており、市場そのものが消滅するわけではない。
今後は「何でもバイオマス化」ではなく、食品包装、農業用途、繊維、一次利用製品など、“適材適所”への用途集中が進むと考えられる。
ノーブルテクノラボとしては、単なる環境イメージ先行ではなく、LCA、コスト、リサイクル性、実使用性能まで含めた“現実的な持続可能性”を重視した技術提案が必要な時代に入ったと考えている。